用事

 


子供の頃、風邪の治りかけのときは

とても退屈でした。


ほぼ元気になっているのに家の外に出してもらえない。



「外に出たいな」と窓から外を見て思う。


「ベランダなら一応家の中かな」と思い、出てみる。


ベランダは屋根はないけれど、「やっぱり外に出たいなあ」と思う。


そんなとき、ふと、

「何か用事があれば出れるのかもしれない」

という考えが浮かびました。


そして、自宅の二階のベランダから一階にいる母親のもとへ。



「おかあさん、はんてんベランダから落ちた!取りにいかなあかん!いってくる!」



私はそのとき着せられていた、

赤い「はんてん」(袖のあるちゃんちゃんこみたいな羽織)を脱いで、


ベランダから落とし「用事」を作ったのでした。


はんてんがお落ちた(落とした)のは外といっても、実家の敷地内。


勝手口を出て3秒くらいの所ですが、


あえてゆっくり向かい、しゃがんでしばしの間、はんてんを眺め、


ゆっくり拾い、ゆっくり戻る。


見上げると晴れた空、短い時間でも開放感に嬉しくなりました。


不自然な「用事」


はな垂れ小娘の考えは母親に完全にバレていたと思いますが、


退屈そうな私を見て仕方ないと思ったのか、特に注意されることはありませんでした。



一方、私は


外に出れて満足した!・・・と思いきや


「3回も同じことが起こるのはおかしいけれど、2回なら偶然であり得るな」


何もバレていないと思い


また、「えいっ」と、はんてんをベランダから投げたのでした。









ここまで飛ばせてはいないですが。







もうすぐ七夕。


一応、七夕の「天の川」のイラストです。












約1.5cm×3cm

 


子供の頃、小学校の遊具に自分で転がせる大きいタイヤがありました。



こんな感じの





それで遊んでいているとき


私が軽くタイヤに登った勢いでタイヤが前へ転がり、

自分も回転と一緒にそこに乗り上げてしまい、



このように顔面から落ちてしまったことが
ありました。





幸い大きな怪我はしませんでしたが、ただ一カ所だけ怪我をした箇所が
ありました。


鼻の下です。



擦りむき、かさぶたができ、まるでちょびヒゲのようになりました。


それを鏡で見て、今ならちょびヒゲみたいで恥ずかしいと

まず思うのですが、恥ずかしさよりも先になぜか


当時の私、はな垂れ小娘は、鏡を見て、



はっ!!としました。


「これ・・・


 鼻の下チャップリンや・・・鼻の下チャップリンや!」



そして家族のもとへ走り、興奮気味に


「見て!鼻の下チャップリンや!」「鼻の下チャップリンや!」


「ねえ、見て!鼻の下チャップリンや!」


と言ってまわりました。



子供なら、ちょびヒゲといえば加藤茶の「カトちゃん、ぺ」のキャラクター

例えてもよさそうですが、



なぜか、喜劇王、チャップリンが最初に頭の中に浮かびました。


実際、家族にも、「カトちゃん、ぺ みたいやなあ」と言われましたが、


そう言われても、私には全くしっくりきませんでした。



むしろ「それとは違う」と家族のからかいも否定しました。


理由は簡単、明確で


「ちょびヒゲはできてしまったけど

そのうえハゲた、というわけではないのだ」


と、はな垂れ小娘は冷静に思ったからでした。


そこは、はっきりさせておきたかったようです。



私にとって「鼻の下チャップリン」が一番正しい表現でした。



ともあれ、学校ではやはり恥ずかしく、剥がしてしましたい、

早く治らないかなと毎日思っていました。



しかし、かさぶたを剥がそうとすると、「ばい菌が入るからだめ!」と親には言われます。


仕方ないのでお風呂上がりに、毎日こっそり、湿って柔らかくなったかさぶたを

鏡の前で鼻の下を目一杯伸ばして、


「ここはいけそう!」つまり、大丈夫そうな箇所から


少しずつ剥がしていました。



今、ふと思います。


なぜ、鼻の下を擦りむくと間抜けに見えるのだろう?

顔の印象が大きくかわるのはなぜだろう?


人間の体の全表面積のうち、

鼻の下は約1.5cm×3cmほどの小さいスペースなのにな。



と、さらっと書きましたが、



鏡の前で、定規をあてて鼻の下のスペースのサイズを計りました。


約1.5cm×3cm


新しい発見というものは、何がきっかけになるかわかりません。






6月、雨のイラスト









しらす

 

私はしらすが好きです。


ピンポーンとインターホンがなって、釜揚げしらすが届いた日には

わはぁ〜と嬉しいため息をつき


炊飯器の中をチェックして、中の残りご飯が一膳半以下なら、
ふりかけやおかかなどでおにぎりにしてしまい(後で食べやすいように)
そして新しいご飯を炊いて、
その炊きたてごはんをお茶碗によそい、その上に一掴みしらすをのせて
食べます。


炊きたてご飯の強めの湯気と優しい甘みに、しらすの塩分が

わはぁぁ〜、おいしいなぁ〜。



黙々と食べ、


最後にやっぱりもうちょっとと、お茶碗に4分の1ほどおかわりして
ちょこっとしらすをのせる


わはぁ〜美味しかった。



人の食べ物の好みの話を力説されてもという感じですが。


とりあえず、しらすが好きです。




なんて話をしていると、



あっ、おじさんがやってきました






おじさんは、遠目ではわかりにくいですが





肩にしらすを付けて、日々生活しています






しらすおじさんは、今日はなんだか急いでいるようです



走って転ばないようにね〜、きをつけて〜。





あと、


私は、しらすは玉子ご飯の上にのせて食べるのも好きです。















はい!チーズ




実家のばあ(祖母)の部屋には、写真立てがいくつか並んでいて



そのうちの一つに二枚の写真をつなぎ合わせて一枚にしている写真があります。



つなぎ合わせているうちの一枚は

ややピントがあっていない、浴衣を着て座っているじいちゃん


もう一枚は


同じ柄の浴衣を着て座っているばあ。



最近母から聞いたのですが

私が生まれる少し前、じいちゃんの定年のお祝いに二人で旅行に

行ったとき旅館で撮ったもので、


二人きりだから、2ショットが撮れなくて、

お互いを一枚ずつ撮ったのだそうです。



それを聞いて、

仲居さんに頼んで二人で並んで撮ってもらえばよかったのに

と、思いましたが


不器用というか、どんくさいというか、


それを私はまんま受け継いでしまっているのですが・・・


でも、二人の顔は楽しそうで


そしてきっと、楽しそうな顔でカメラを持っている二人も

それぞれ、その対面に


いるんやなと思うと、素敵な写真やなと思いました。


その写真が2ショットになったのは、

もう15年くらい前になりますが、じいちゃんが亡くなった後でした。

ばあが、二枚をつなぎあわせて自分の部屋に飾ったのです。




私はカメラを向けられると、うまく笑えないから写真は苦手だけれど

最近、家族写真や記念写真っていいなと思います。



平面の写真に記憶や思いを重ねて見ると


専用眼鏡がなくても3Dのように飛び出す!というわけではないけれど


なんだか、ぐっとそこに写っている人を近く感じるようなきがします。


それを見てなんだか頑張れたり。


でもまあ、どんな写真でも実際に会うことにはかないません。


どれだけ会いたいと願っても会えないときもあるのだから



まずは、家族にも友人にも会えるときには、自分から会いに行く。


そして、写真をパシャリと一枚、



うまく笑えない自分でも、せっかくだから一緒に入って



パシャリと、もう一枚。



めっちゃ、笑顔ひきつってる


でもいいか。





















 

師匠と弟子




さあ、今日も修行に行くぞ。

 





はい!師匠!





さささっ



右!






左!





すげーよ、師匠、目で追うのがやっとだ。



右!



師匠、次で12万5千往復です!






ん!?なんだろ?あれ?

バナナの甘い香りがする。




ちなみに、




修行中、皮は











ナップサックに入れています。









おつかれさまでした。





おしまい。








黄色いベレー帽



スッキデ スッキデ タマラナイ


スッキデ スッキデ タマラナイ


ホレ、チュッチュッチュゥ


実家のばあ(祖母)の歌う子守唄


カタカナで書くとわかりずらいけれど、
当時はこんな風に自分には聞こえていた覚えがあります。


小さい頃、妹と、ばあの布団にもぐりこんでいると
二人の胸の辺りに手で優しく、ぽん・・ぽん・・とリズムをうちながら
歌ってくれました。



大人になってある日ふとその歌を思い出し、

その言葉の意味、優しさに

なんとも言えない温かい気持ちになりました。



「好きで 好きで たまらない」か・・・



子供の頃は、ばあの歌うその歌のリズムと言葉の繰り返しが面白くて
聞き入っていました。



子供だからわかることもあるけれど、


大人だからわかることもある。



私はただ、年を重ねただけかもしれないけれど。




来月ばあの誕生日なので

少し早いけれど、妹と黄色いベレー帽をプレゼントしました。

おしゃれには無縁で
ましてベレー帽なんてかぶるような人ではないのですが、
思いつきで。



ばあへ


ベレー帽似合ってるで。

















水族館




「こいつほんまに生きてるんかな」


「全然動かへん」


「ちょこっと口から泡出た気する
息はしてるんちゃう?」


「生きてなかったら水槽におらんよな」

「そうよな」


「今ちょっと指のさきっちょ動いたかも?」

「え!?」

「動いてないかも」




私と妹は小さい頃、ばあ(祖母)に実家の近所の自然公園にある水族館へ
何度も連れて行ってもらいました。




そこには、マンボウやイワシの群れ、きれいな熱帯魚などが色々いたのですが、

それより何より


何度見に行ってもぴくりとも動いてくれないオオサンショウウオが動くかどうかを
チェックすることが


はなたれ小娘二人の、毎回のメインイベントでした。



水族館特有の静けさと、かすかにするモーターの音


息を凝らして動く瞬間を見逃さないでおこうと、

じっと水槽のなかのふてぶてしい顔を

二人で見つめていました。






ちなみに、オオサンショウウオは夜行性らしいです。







魚のイラスト

























グレートジャーニー





居眠りをしていると








ぷすっ。








ん?







居眠りをしていると








ぷすっ。













おじさんは











3日ほど前、


近所の砂浜でこのイッカクという動物に出会いました。




遠い遠い、北極海から流れ着いてしまったようです。
(イルカの仲間、詳しくは図鑑で)






これからおじさんは、


イッカクをふるさとへ送り届けに行きます。


 



引き続き、居眠りをしている人を見つけては起こしながら。








おしまい。










望遠鏡




望遠鏡を買った

何が見えるかな

さっそく、のぞいてみよう!









ん?








(彼らは今、アキレス腱を伸ばしているそうです)






 







おしまい。






ハロー












ハロー!

























すぽっ。



























 











おしまい。